本日は、松原隆彦さん著 「宇宙に外側はあるか」という本を読みましたので、その感想を書きたいと思います。
題名がキャッチーだったことから手に取ってみました。著書では専門的な言葉をできるだけ平易にわかりやすく記載するよう心掛けたとのことでしたが、本書では量子学と物理学の考えについて何度も記載があることから、その話を全く聞いたこともない人にとっては結構難しいのではないかなと思いました。私は幸い理系出身で、大学でも量子学、物理学の超基礎ですがかじっているので割とすんなり入ってきました。が、それでも2回通り読みました。
本を1回目に読み終わった時の感想としては、「宇宙に外側はあるか」の話かいてあったっけ?といった感じでした。2回目に読んでようやくわかったのは、「今私たちが暮らしている宇宙は唯一無二のものであるか」ということ、宇宙がたくさん存在するという仮設をもとに考えると、宇宙に外側、いわゆる私たちの住む宇宙の別の宇宙が同時的に存在している可能性が考えられるとのことでした。
いやいや、待て待て。自分達が住んでいる銀河系ですら2000億個の星があって、その銀河自体がまた1000億個もあるといわれているのに、その宇宙すら何億個も存在するなんて…。考えたくもない。ただ、量子論的な考えからするとこれがまたリーズナブルだとのこと。
人間は、人生を自分の意思で選択していると思っているが、宇宙からみれば人間を含むすべての生命体は単なる原子から成り立っていて、それは確率的にありうる範囲内での振動しかないと考えたとき、その選択も含めて単なる確率の範囲と考えると、今の地球と、自分と限りなく近似した別の世界があると考えられるとのこと。
この本は2012年に出版された本ですが、10年経った今、どのくらい新たなことが分かったのか。少し調べてみようと思いました。


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